買付手数料のある投資信託を購入したらマイナスからスタートした

投資の初心者です。ネット証券の口座を作って、もう10年以上になるのですけど。
最近は、なんとなくNISAの口座を作って、なんとなくひふみプラスを買って、なんとなく10万円増えた。

数ヶ月に一度、投資のニュースや記事が気になる時がある。そのたびにネット証券にアクセスしては、なんとなく購入して数ヶ月放置を繰り返し、結局大きく勝ったことも負けたこともない状態が10年続いている。

そんな、初心者です。

さて、本題の「買付手数料のある投資信託を購入したらマイナスからスタートした」の話。

私が75,000円購入したのは、約定日の基準価格が9,999円だった投資信託。しかし、ポートフォリオに表示された取得単価は10,107円で、評価額74,200円、損益-800円だった。

今までなら、約定日も気にせずすぐに放置だったのですが、今回の私は違うのです。だからこそ、この-800円が余計に目につく。マイナスは赤く表示されるし。

今回の購入は初心者を脱するべく、かなり吟味した投資信託だ。最近の投資信託のトレンドは、インデックスファンドなのは知っている。これをコツコツ積立投資していくことが、個人投資家としてはベストであるという話なのですが、もう少しリターンを増やしたい。そこで、手数料があってもパフォーマンスの高い投資信託を選んだわけです。

約定結果の詳細を見ると、やはり約定基準価格9,999円。で、税込み手数料が800円。

75,000円購入の手数料が800円。
800円は1.08%なのだから、75,000×1.08%?
=810円。あれ?合わない。

では、75,000÷101.08×1.08?
801.345...。ピッタリと合わない。

なぜだ!?

金額買付だろうが、全て「口数」で計算する。

まずは、1口当たりの単価を求めないと駄目でした。
1口当たり単価=基準価額×{1+手数料率(税込)}÷10,000

9,999円×(1+0.0108)÷10,000
=1.01069892円

ちなみに、なぜ10,000で割るのかというと、基準価格というものが、そもそも10,000口当たりの金額なのです。(10年やっていて、今回はじめて知った。)

次に、購入した金額で、何口購入できたかを計算します。
買付け口数=支払額÷1口当たり単価

75,000÷1.01069892=74207口(端数切り上げ)

この74207口は、手数料込みで購入できた口数なので、手数料を引いて実際にゲットできた金額は、この口数に基準価格9,900円を掛けた金額となる。

約定数量(金額)=買付け口数×基準価格÷10,000

74207×9,900÷10,000=74,200円(端数切り上げ)
残りの800円が手数料となり、計算がピッタリ合った。

手数料は払ったら終わりではなかった。

手数料がかかるのは解っていた。しかし、わざわざ9,999円で購入したものを10,107円と手数料を入れて計算し表示し続けるとは思っていなかった。

手数料は払ったら消えてなくなるものと考えていたのです。

だから、ポートフォリオに表示されたマイナス評価に、いちいち反応してしまった。吟味して選んだ投資信託がいきなり下がってしまった感覚になってしまった。

しかし、これは全く逆で、投資家が「得」をしているのです。

購入手数料をわざわざ損金として計上していいのですから。損金は利益と相殺できる、お得な仕組みなのです。

最後に

最近トレンドのインデックスファンドは、手数料なし、信託報酬が限りなく少ないものを選び、3%ぐらいの利益をどれだけ手数料等で減らさないかの手法。

でも私は、このインデックスの指数を上回る成績を、どうにか出そうとしているファンドの方が面白いと思いました。

まあ、それでもポートフォリオにはインデックスファンドも組み込んでいますけどね。