CAVALIER, パイロット「カヴァリエ」をゲルインクで使う。

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 パイロットの万年筆カヴァリエは細身で私の手にちょうどよく、愛用しているのですが、考えながら文章を書いているとインクが乾燥することもあり、ノック式ボールペンのカヴァリエを購入してみました。

しかし、付属の油性0.7ミリ(BRFN-10F)はちょっと私の手帳には太い。0.5ミリのBRFN-30EFも試してみましたが、油性特有のインク溜りも気になり、ゲルインクを試してみたくなった。

(注:私の使用している品番BCA-2SR以外のカヴァリエでできるかは不明です。)

ゲルインキ替芯 LHSRF-8C3を使う

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ハイテックCスリム用のリフィルで、全長88mmでカヴァリエに付属するBRFN-10Fより1mm長い。ただこのリフィルをそのままカヴァリエに入れても全く使えません。細すぎてノックの構造がリフィルを押し出すことができないのです。

なので、下の写真のようにプラのパイプで太くしていきます。

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プラのパイプは、光モールの「透明ABS丸パイプ」外径5mm、品番1615。私は東急ハンズで購入しましたが、モノタロウなどネットストアでも購入できます。

1本が1mもあるのですが、こういった改造に重宝しますのでオススメです。カッターでスジをいれて手で折る感じで切断できますし、断面が汚ければカッターで少しづる削ることも可能です。

工作1

パイプの長さは下の写真のように、お尻の部分で1mm程度リフィルが出る長さが最適です。この調整でペン先の出る長さが決まってきます。

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 図解すると、下図のようになります。

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図の上が最適なペン先の長さだとすると、下はペン先が長すぎるということです。

リフィルを押し出すノック構造が、追加したパイプの部分だけを押すようなのでこういった調整ができるのですが、これは私の使っている品番のカヴァリエだけの特徴かもしれませんので注意が必要です。

工作2

工作1の状態で使用は可能ですが、ペン先を収納した状態が・・・。

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収まりきりません。これはペンの先のスプリングがしっかりととどいていないから。なので、ここにもパイプで下駄を履かせます。

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下駄の長さは適当で良いのですが、4〜5mm適度でよいと思います。下の写真は4mmぐらいでした。

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 これで、収納時もしっかりと収納されました。

書き心地

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万年筆のように倒して書くことはできませんが、ゲルインキらしい滑らかな書き心地です。英数字なら5mm方眼に、2段6文字ぐらい簡単に書けてしまう細さは素晴らしいです。

おまけ(ジェットストリーム化)

同じ要領でパイプで太くすることで、ジェットストリームのリフィルも使用可能です。ジェットストリームは油性ですが。

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ただし、このリフィル(SXR-80)は、ノック式用ではないので、パイプが固定できません。ということで、アロンアルファで固定しています。

まあ、完全に固定してしまうと他に使えませんので、ノック式の出っ張り部分を自分で作ってしまうのも良いかもしれません。例えば4〜5mmのテープを何重にも巻くなど。

最後に

油性ボールペンのカヴァリエは、パイロットの専用リフィルではありますが、簡単なリフィルの改造でいろいろ試せます。

一つ残念なことは、スリムで人気のあるカヴァリエですが、クリップが猫脚タイプのバージョンはもう廃番なのです。

なので万年筆と同じ種類、同じカラーのものが文房具店に無く、ヤフオクやメルカリで探して購入しました。初体験のメルカリは、意外に面白い体験でした。