植物育成用ライトを自作してみる。

植物の育成に必要な光の波長は、青系の400〜500nmと、赤系の600〜700nmの光が必要で、間にある500nm〜600nmは、成長にはあまり役立たないらしい。

そこで、巷の植物育成ライトは青と赤のLEDで構成されている。そして、青1に対して赤が2が良いとか、青1に対して赤が3が良いとか。

ただ、そんな青と赤の構成では、赤紫色の怪しい室内になってしまうので、制作する照明は白色を混ぜた少しおとなしめの植物育成用の照明にしてきたい。

使用するLEDは、テープ状になっているものを使いました。

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こちらに、ACアダプターを付けると、こんな感じで光ります。

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そして、ハサミでカットして使えます。

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しかも、お値段は5mで1000円程度。なので、赤と青も買いました。

あと、接続用にコネクタも購入。

 ちなみに、テープLEDは、8mm幅、10mm幅、2ピンのもの、4ピンのものといろいろありますので、間違えないようにしないといけません。

そして、コネクタをケチって導線付きのものを買わないと、面倒なハンダ付けが必要になってきます。

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試作段階の計画は、下図。白4本、赤2本、青1本の構成。細かく切ってまぜこぜにしようとも考えてのですが、面倒なのと、そこまでランダムにしなくてもたいして変わらないだろうと思ったので。

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トリコロールだ。

結構、良い出来。でも、コネクトの部分が不格好だ。ハンダの部分が汚いし、リード線の厚みでちゃんと閉まっていない。

そこで、コネクトには下記のものを使うことに。T字とL字のコネクタです。

計画図を下図のように、T字とL字のコネクタを用いて再設計。ちょっと複雑に見えますが、そうでもないです。左上のコネクタから入ってきた電気を、まずT字で分岐させます。一方は、赤、青、赤のテープへ流れていき、もう一方はリード線で一番下の黄色で表現した白色LEDへ流れていきます。

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また、テープLEDはアルミなどの熱伝導が良いもに付けたほうが、LEDの熱を逃し長持ちするらしいので、アルミの板を購入しました。 

光 アルミ0.5×300×400mm HA0534

光 アルミ0.5×300×400mm HA0534

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アルミを加工します。

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半分に切って、両端を折り曲げる。 0.5mm厚が、私の手作業の限界かな。
ちなみに、曲げは家具の角に押し付けながら、曲げていきました。

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切断には、アクリル用のカッターを使っちゃいました。 もちろん曲げのスジ入れもこれです。

オルファ(OLFA) PカッターL型 205B

オルファ(OLFA) PカッターL型 205B

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T字とL字のコネクタで繋げて、テープLEDに付いている両面テープで貼っていきます。熱で粘着が落ちてきますので、コネクターの裏にも粘着の強い両面テープを貼ったほうが良いです。

それでも剥がれてきますので、ドリルで穴を開けて、針金とか結束バンドで固定するほうが良さそう。となると、パンチングされたアルミ板のほうが良かったかも。

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完成だ。

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設置は、こんな感じ。

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プラダンの四隅にキリで穴を開け、S字フックで100均金網に引っ掛けています。

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アルミの照明傘を、プラダンに両面テープだけで貼っていたのですが、これも剥がれやすいです。照明落下事件で、バジル葉に穴が空きました。パンチングアルミにしておけば、そんなことにはならなかったのに。

まとめ

今回、照明を手作りしてみて思ったのですけれど、いろいろ実験が必要になってきます。

まず、もしかしたら、照明が明るすぎかも。または、足らなすぎかも。照度的には、薄曇りのベランダより明るさはあるのですが、光合成光量子束密度が高いのかはわかりません。

ただ、徒長する感じより、逆に背が伸びなくなっているようにも感じます。照度的には太陽光より眩しいということはないのですが、10cm四方に約50個のLEDがあるので多い方なのかも?

もう一点、LEDの赤が効いていないのかも。この赤が660nmぐらいの波長だと植物に良いのですが、620ぐらいだと、効率が良いとは言えないそうなのです。かと言って、調べる機材は高いですし、後は実験を繰り返してみないと。

しかし、室内が30度行くようになってしまったので、新たな発芽も難しいそうだし、水耕栽培の実験は、秋以降涼しくなってからにしようかと考えています。