植物の育成がスムーズではない気がしている。自作の植物育成ライトが有効なのかわからなくなって色々調べる中、赤色LEDは660nmの波長が良いそうだ。青色はある程度波長の幅があるようでそんなに気にすることはなさそうです。
光合成の作用スペクトルの図/Hamblin, Michael & Huang, Ying-Ying & Heiskanen, Vladimir. (2018). Non-mammalian Hosts and Photobiomodulation: Do All Life-forms Respond to Light?. Photochemistry and Photobiology. 95. 10.1111/php.12951.
植物に含まれる主要なクロロフィルとカロテノイド色素の基本的な吸収スペクトル/Johnson, Matthew P. (2016). Photosynthesis. Essays In Biochemistry. 60. 255-273. 10.1042/EBC20160016.LEDd
LEDでの植物育成の論文などに登場するスペクトル図でも、600〜700の波長で後半にピークがあり前半は効果が少ないことが示されている。
では、テープLEDで自作した育成ライトの赤色はどうなのか。購入した品番等で調べてみたものの明確にはわからなかったが、使われている3528といLEDチップで赤色のものは、620〜630が多く、自分が購入したものもおそらくその範囲のものだろうと思われる。育成に向いてなかったかも。
そこで、測定器はないのかと調べたら、かなり高価なものしかないようだった。簡易的なものはと調べると、CD-Rを使ったものなどを工作できるようで早速工作。
ぼやっと、なんとなく見えるが・・・。これでは、計測には使えな。
ということで、JAXAの科学工作「簡易分光器」を制作することに。これにはグレーティングシートを購入しないといけない。回折格子が500本/mmのものとなっているが、1000本/mmのほうが強そうなので、後者をAmazonで購入。
工作用紙まで買わなかったので、溜め込んでいるAmazonのダンボール板で工作。接合部は2重にして光の侵入を軽減。強度も高まって一石二鳥。
観測できる画像は、こちら。
スリットの光が内部で回っちゃっているので、やはり黒で塗ると良いのでしょうね。つや消しでないと意味がないのかも。
スペクトルはしっかり見えています。が、出てくる位置が想定より下。スリットとスペクトルの間に見える2点の点は、400nmと700nmの目印の想定でしたが、グレーティングシートを500本/mmにしなかったせいなのでしょうか?
なので、撮影するために追加工作。角度をつけた台を設置しました。
スペクトルの撮影には、下記のアプリが便利かも。
これで、撮影するとこんな画像が得られます。
これを、フォトショでつなげていったものが下。
上から、白色LED、赤色蛍光灯、蛍光灯スタンド1、蛍光灯スタンド2、薄曇りの太陽光。
蛍光灯特有の波長がくっきり出ていて面白い。これをもとに、自作の植物育成ライトが有効かどうか計算していきたいと思います。
次の記事で、このスペクトルを解析していきます。